ビネガーとスローライフ
酢が発見されたのは、今から1万年以上も前だといわれてます。もともとはお酒(ワイン)を空気にさらしておくと 酸っぱくなることから、酢ができていることに気づいたのです。簡単にいえば、ワインの「出来損ない」が酢(ビネガー)なのです。私たち日本人が、酢からイメージするものといえば、 惣菜の酢の物だったり、酢メシ、お寿司だったり・・など、どうも日本古来の食べ物ばかりを連想しまいがちです。とてもじゃありませんが、お酢を「使いまわす」という印象は皆無なのが実情でしょう。 しかし、お酢にはたくさんの使い道があります。英語ではビネガーといいますが、その言葉の由来はというと、ラテン語の”vinum" (ワイン)と"acer"(鋭い)からできた造語という説が有力です。 一般的な使い道としては、サラダドレッシングをつくることでしょう。その他、お酢は掃除にもパワーを発揮します。酢を使うと油でベトベトしたカウンタートップから、カーペットのシミ、さらにはブラインド に至るまで、家中をきれいにすることが出来ます。さらに外傷治療の殺菌効果や、日焼け止めとしても使われたりと、まさに”魔法の水”なのです。しかしながら、酢は何千年もの間いつも人々のそばにあったにもかかわらず、 十二分に活用されてきたとはいえません。最近になって、カロリーをあげずに食物に風味を加えることや、家事のさまざまな局面で活用出来たり、飲むことで体調を整えることも周知され始めました。
暮らしに使えるビネガー
酢にはいろいろな種類があります。
@いろいろな物質に染み込み、緩ませる「浸透・剥離・溶解作用」
A身の回りの雑菌の活動を抑える「抗菌作用」
Bアルカリ性のにおいを中和し、そのほか各種の悪臭を飛ばす「消臭作用」
C石鹸分を溶かし、髪や肌、布地をいたわる「リンス作用」
D金属や生体内の酸化によるサビをとる「還元作用」
そのほか、たんぱく質や細胞組織に対する「ひきしめ」効果があることや、油分となじみ、お互いに溶け合う「相溶性」という性質を持つこと。ベーキングソーダと中和反応を起こし、 料理や掃除に役立つ炭素ガスを発生させる「発泡」といった現象を起こすことなどが挙げられます。
ビネガーの主成分「酢酸」は、常温で揮発する軽い分子です。鼻を近づけるとツンとくる、酸っぱいニオイが特徴です。わりと平気な人もいれば、かなり苦手な人もいると思いますが、 ナチュラル・クリーニングを目指している方は、重曹などと一緒に、是非ともお酢を取り入れるべきです。ちなみに掃除に一番適しているお酢は、ホワイトビネガーやリンゴ酢です。 ホワイトビネガーは、まろやかさがないので料理には不適格ですが、掃除にはピッタリの酢です。一方、ワインビネガーやバルサミコのような高級な酢は、料理には重宝しますが掃除には向きません。
暮らしに使えるビネガー
酢を使った民間療法がひそかなブームを集めてます。たとえば、リンゴ酢にはいろいろな働きがあるといわれています。血圧を下げて血液の循環を促せたり、歯や骨、関節に影響を及ぼすことなく、血管に溜まった カルシウムをとり除いたりする働きがあります。また、腎結石や関節炎、ひざなどの関節に水の溜まる「滑液包炎」、「腱炎」などにも効果がありますし、心臓や胃、肝臓を健全に働かせる効果をもつといわれています。 人間の健康に必要とされる22種類のミネラルのうち、19種類ものミネラルがリンゴ酢には含まれています。
暮らしの中で「ビネガー」は、あらゆる場で活躍するスグレモノです。日本でごく一般的なのは穀物酢ですが、そのほかにもたくさんの種類のビネガーがあります。 食品店やディスカウントストアでは、すごく大きな容器に入った酢をとても安価で買う事が出来ます。 そして、酢は手軽に自分でつくることも可能です。愉しみながらお好みの酢を作ることも出来ます。その他、花を育てて、それを酢に漬け込んでハーブ酢をつくって料理に活用したり、スキンケアをしたりすることもできます。 花の入った酢は、見た目もきれいでキッチンを明るくします。酢のあるお家。まさにスローライフな生活の一助になる一品なのです。
料理・掃除・洗濯・美容など場合に応じていろいろなビネガーが使えると、暮らしは安全&安心、そしてもっと快適に、さらには家計の節約術としても楽しめます。アナタにピッタリの使いこなしスタイルを見つけましょう。